[AWARD]「See-Through Captions」が2021年度グッドデザイン賞を受賞! 審査員セレクション 私の選んだ一品2021「社会のピント」にて展示を行います

2021. 10. 20

ろう・難聴者とのコミュニケーションのためのリアルタイム字幕を表示するディスプレイ「See-Through Captions」が、このたび2021年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました!また、グッドデザイン賞の審査委員一人ひとりが選んだお気に入りの一品をコメントとともに展示・紹介する企画展「私の選んだ一品2021 社会のピント」に「See-Through Captions」の受賞デザインが選ばれ、GOOD DESIGN Marunouchi にて11月24日まで展示を行います。

「See-Through Captions」について

【概要】
話し手の音声を音声認識によって文字に変換し、聞き手との間にある透明ディスプレイにリアルタイムでテキスト表示するシステムです。窓口や受付などの1対1の対面コミュニケーションにおいて、相手の表情やボディーランゲージを確認しながらコミュニケーションを図ることができます。

【グッドデザイン賞審査委員による評価コメント】
ろう・難聴者への情報保障において、文字支援だけではカバーできない、表情やボディランゲージも確認できるという、重要な視点が取り入れられた画期的なコミュニケーションツールです。双方向表示によって誤認識や見落としを防げるなど、当事者が開発チームに参加するからこそ本質的なニーズに対応した使いやすいデザインが実現したことも高く評価できます。まだ(審査時には)試験導入の段階とのことですが、現場での導入を待つ当事者や手話通訳者の声も多く聞こえており、近々の実現を期待しています。

プロジェクトメンバー: 設楽明寿、山本健太、鈴木一平、百田涼佑、飯嶋稜、落合陽一
機材提供(透明ディスプレイ): 株式会社ジャパンディスプレイ

グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
https://www.g-mark.org/award/describe/52954

See-Through Captions プロジェクトページ
https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2021/02/see-through-captions/


私の選んだ一品 2021 「社会のピント」
2021年度グッドデザイン賞審査委員セレクション

2021年度グッドデザイン賞審査委員が選ぶ、個人的なお気に入りや気になる受賞デザイン約70点を、審査委員のコメントとともに紹介するグッドデザイン賞の人気企画です。

日時: 2021年 10月20日(水) – 11月24日(水) 11:00-19:00 会期中無休
会場: GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
入場無料 http://www.g-mark.org/gdm/

【セレクトされた審査委員とコメント】
田中 みゆき委員
ろう/難聴者に情報保障を提供するだけでなく、コミュニケーションの質を高めるという次のレベルに取り組む、非常に重要なプロジェクトです。また、当事者が開発チームにいて、彼との日常的なやり取りを元に開発が進められた点も高く評価したいと思います。開発過程で作られたオンライン字幕生成/表示システムは私も日常的に使っていますが、他と比較にならないほど使い勝手や精度が優れており、今後の本プロジェクトの更なる発展を期待しています。


グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを生かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
http://www.g-mark.org/

See-Through Captions に関するお問い合わせ

E-mail: stc<-at->digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp
(<-at->を@に置き換えてください)
担当: 鈴木一平

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