バンコクで開催される「SIGGRAPH Asia 2017」で9つの研究を発表します
2017. 11. 25
デジタルネイチャー研究室は,バンコクで開催されるSIGGRAPH Asia 2017にて,『Light Field Blender』,
『Unphotogenic Light』, 『Telewheelchair』を含む9つの研究成果を発表いたします。
発表プロジェクト (全9プロジェクト)
Light Field Blender:透過型ミラーデバイスによる空中結像型シースルーHMDを発表します。従来のマイクロレンズアレイイメージングに透過型ミラーデバイスを組み合わせることで,被写界深度を再現可能な空中映像を実現します。
Unphotogenic Light:高速プロジェクタを用いて,人間には視認できるがカメラには映らない映像を投影するプロジェクター技術のデモンストレーションを行います。映画・プレゼンテーションスライドに適用したり,照明に利用したりすることで盗撮を防ぐ応用が期待されます。
Telewheelchair:遠隔操作機能とAIによる操作補助を搭載した電動車いすのデモンストレーションを行います。VRを用いた遠隔操作により利用者の負担軽減が期待されます。
ReverseCAVE:閉じられたVR空間を現実世界に展開するCAVEシステムのショーケースを展示します。今までVRゴーグルを装着した人にしか見えなかった映像を第三者が見れるようにすることでエンターテイメント性を高めます。
Aerial image on retroreflective particles:半曲面を鏡コーティングされたガラスビーズを噴霧する新しい空中ディスプレイを発表します。従来のフォグを使用したディスプレイに比べて,広視野角・高解像度・高輝度を実現しました。
DeepHolo:3次元の点群をホログラフィック面に変換し機械学習する新たな物体認識手法を提案します。三次元物体認識のディープラーニングパラメータ量を従来の研究に比べて約1/5に省規模化します。
Haptic marionette:EMSとハンガー反射を組み合わせた人間の手を直接制御する新たな手法を発表します。今までは手の制御に自由度が限られていましたが,EMSとハンガー反射の両方を用いることで,手の曲げ伸ばしと回転制御を実現しました。
Silk fabricator:蚕の糸を使う新しいファブリケーション手法の発表を行います。コンピュータで計算され3Dプリントされた3次元構造に蚕が直接糸を吐くため,今までにない新しい素材による3Dプリントが可能です。
Spring-pen:伸縮やねじれのパラメータが調節可能なペンのファブリケーション手法を発表します。提案手法では,コンピュータシミュレーションで目的のパラメータを実現する構造を計算し,3Dプリンタで出力します。
学会概要
開催期間:2017年11月27日(月)~11月30日(木)
会場:バンコク国際貿易展示場, バンコク, タイ王国
公式サイト:https://sa2017.siggraph.org/
研究室概要
名称 : デジタルネイチャー研究室
代表者 : 助教 落合 陽一
所在地 : 茨城県つくば市春日1-2
研究内容 : 波動工学、デジタルファブリケーション、人工知能技術を用いた空間研究開発
URL : http://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/
代表略歴
落合陽一 Yoichi Ochiai
1987年生まれ、2015年東京大学大学院学際情報学府博士課程早期修了、博士 (学際情報学)。その後、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社創業、フェーズドアレイ技術やデジタルファブリケーション技術の開発に関わる。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰。機械知能と人間知能の連携について波動工学やデジタルファブリケーション技術を用いて探求。2015年より、一般社団法人未踏 理事、一般社団法人バーチャルリアリティコンソーシアム理事。2017年より筑波大学 学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授。受賞歴として、IPA認定スーパークリエータ・天才プログラマー (2010年)、ワールドテクノロジーアワード (2015年)、プリアルスエレクトロニカHonorary Mention (2016年)、グッドデザイン賞 (2014年、2015年)、経済産業省Innovative Technologies賞 (2014年、2015年、2016年)、ザンガレンシンポジウム 明日のリーダー200人、ベストナレッジプール40人に選出 (2017年)、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品:アート部門/エンターテイメント部門 (2017年) など。
本件に関するお問い合わせ先
名称 : 筑波大学デジタルネイチャー研究室
Email : contact<-at->digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp <-at->を@に置き換えてください
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