デジタルネイチャー研への卒業研究室配属について(2017)

2017. 09. 27

 

何の研究をしているの?

僕らはユビキタスコンピューティングの先に計算機を使うといったこと自体も意識されなくなってしまい,実質的なデータと物質的な存在,人や機械といった区別がつかない世界,「計算機自然(Digital Nature)」の到来を見据えています.

デジタルネイチャーグループは,波動・物性・知能の関係性を計算機科学の応用によって探求し,人間知性と機械知能の間にフィードバックループを構築しようとしています.コンピュータサイエンスのリサーチの観点から見れば,波動工学,メタマテリアルや生物素材,デジタルファブリケーションとディープラーニングを始めとする機械学習手法を探求することでデジタルネイチャー時代の生態系を描き出そうとしています.そういった一連のプロトタイピングの中で、彼らは服の新しいデザイン手法や自動運転の車椅子,義手や義足など人間とその環境の中にある知的機械との間にループを形成しています.

このようなプロトタイプで見られるものは,現代の標準化された社会形態,現代の大量生産形式,またはマスコミュニケーションスタイルとは異なる方向性です.コンピュータによって育まれた多様性と,身体の拡張,生産プロセスの多様化,個人別のコミュニケーションのためのホログラフィック波工学によるオーディオビジュアルコミュニケーション,それらを機械知能を取り組むことによって、デジタル時代の世界観を定義します.これらの新しい技術によってデジタル時代の生態系を把握しようとしています.これらは,芸術,科学技術を結びつける過程で常に彼らの心に留めており,それらの技術によって実際の社会問題を解決しようとしています.

具体的なプロジェクトは最近のプロジェクトページなど御覧ください.

年間スケジュールは?

4月にUIST,6月にSIGGRAPH Asia, 9月にCHI, 1月にSIGGRAPHに研究成果を投稿します.また,8月にSIGGRAPH, 9月にArs Electronica, 11月にTokyo Designers Week,12月にSIGGRAPH Asiaなどで展示を行います.
年間を通じて幾つかのプロジェクトを主体的に実施しプロジェクトを変えながら,研究室のメンバーが目指す世界観を研究と展示で見せていきます.1プロジェクトだけだと方向性が見えにくいのですが,複数のプロジェクトをこなしていくことで,みせたい方向性や自分に向いていることがわかっていくようです.

過去2年の論文・展示・受賞実績

最難関国際学会での論文発表や国際展覧会での作品発表,国内外での受賞が多いです.世界に名前を轟かせていきましょう.また,国内外のメディア露出が年間100件以上と非常に多いので,社会に訴求していきましょう.卒業する頃に世界的に有名な代表作を幾つか作れていることが理想です.CHI, SIGGRAPH, SIGGRAPH Asia,UISTなどのトップカンファレンスでペーパーやデモなどの発表を常にしているラボです.学長表彰をもらう人も多く,学外の賞をもらう人も多いです.自分で自分のことを振り返ることができる人ならば予算(CREST, NEDO, Pixie Dust Technologiesをはじめとした外部企業との密な共同研究資金)も人も経験もコネクションも多いので圧倒的に活躍できますが,ぼーっとしてしまうタイプには全く向きません.

面談と詳しい情報は

説明会
場所:春日エリア メディアユニオン ユニオン共同研究会議室1
創成・知識向け:2017/10/19 20:00

創成学類向け:研究室紹介号 デジタルネイチャー研究室で研究しよう(PDF, 約4.9MB)

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